【グルーブボックス】NovationCircuitTracksなぜ転調できないのだ~~

こんにちは。
シーケンサー大好きなシーケンスマンです。
僕はNovationCircuitTracksユーザーです。
CircuitTracksは最高にシーケンスが組みやすいグルーブボックスです。

素敵な機能もたくさんありますが
今日は「転調」に関してだけのことを記事にしました(^^)
参考にしてね。

1オクターブ転調

CircuitTracksの素敵な機能のひとつに
1オクターブ転調という機能があります。
これはShiftボタンとオクターブボタン(高音、低音)どちらかを押すことにより
選択中のトラックのフレーズが1オクターブ上がったり、下がったりする機能です。
便利なのが例えばベースフレーズを作るときに1オクターブ音程を下げて一気に音を低くする、
逆にベル系サウンドを1オクターブ音程を高くするなどが可能です。
これ便利で最初感動しましたね。

スケールボタン

CircuitTracksには「SCALE」というボタンがあり自分が作った
フレーズをメジャーコードやマイナーコードなどに瞬時に変換して鳴らしてくれます。

<CircuitTracksのマニュアルから>
スケールボタンを押すと最大16種類のスケールから選択することができ、
メジャー、ナチュラルマイナー、ペンタトニック、クロマチックなどの西洋音楽で一般的に使われるものから、
ドリアン、リディアン、ミクソリディアンなどの珍しいスケールが含まれています。

音楽理論を深く理解していなくても、さまざまなスケールを使用できます。
Circuit Tracksでは、パターンを作成した後でも使用中のスケールを変更できるため、
それぞれの効果や違いを簡単に理解することができます。
シンプルなシンセノートのパターンを録音し、あらゆるスケールを使い再生できます。
一部のスケールでは、特定のノートが半音上下します。これにより、作成した「メロディ」に独特の「雰囲
気」や「印象」が加えられ、より楽曲に合うスケールを発見することができます。


マニュアルから引用。
この機能はなかなか素敵で、適当に作ったフレーズのバリエーションを変えたいときに使えます。

普通のトランスポーズができなかった・・・


と、ここまでCircuitTracksの転調に関して素敵な機能を紹介しました。

が、、、しかし。

上記のスケールボタンでコードを変更をしてしまうと全てが変更されてしまいます。。
手動で最初のスケールに戻せば変更前に戻るのですが
例えばフレーズの一部だけコードの変更とかできません。
全部のコードが変わります!

どういうことかというと
フレーズを作って8小節をコードCで鳴らし、次の8小節をコードDで鳴らしたいとします。
スケールボタンを使ってノート指定で押せば転調できるのですが、
これは手動で行うものであってこの転調をシーケンサーで記録する事ができないのです。

もう一度、書きます。

転調をシーケンサーで記録する事ができないのです。

そんなバカな・・・!!と思ったので僕は
Novationのマニュアルを読み込んだり、CircuitTracksの様々な機能を試してみました。
NovationCircuitTracksチュートリアル動画も見たりしましたが、、、

「できない・・・」という結果に。

諦めきれずに海外サイトを見ていると以下のような書き込みが・・・

==========================================
1 つ以上のトランスポーズを記録する方法はありますか?
シンセと MIDI トラックを上下にトランスポーズし、時間の経過に伴う変化を記録したいです。

いくつかのシンセ パターンを作成し、スケール ボタンを押してから、
ルート ノートを表すパッド 1 ~ 16 を押してみました (ユーザー ガイド v3 の 32 ページの
「ルート ノート」セクションに情報があります)。すべてのパターンは転置されます。

問題は、ルート ノートの変更が非破壊的であり、私が見つけた方法では記録できないことです。
パターンを作成した後、パターン ビューで Synth 1 と 2 の次の 2 つのスロットにパターンを複製し
、トランスポーズを試みました。
ルート ノートをトランスポーズすると、2 番目のパターンではそのまま残り、
もう 1 つのパターンでは元の状態に戻ることを期待していました。

動作しません。
選択した新しいルート ノートは、すべてのパターンに残ります。
手動で元のルート ノートに戻す必要があります。
別のルート ノートを保存して再起動後に選択することは可能ですが、
時間の経過に伴うトランスポジションを記録する方法はありません。

パフォーマンスではまあまあいいし、
少なくともあの甘く懐かしいタンジェリン・ドリームのサウンドを再現できるのはうれしい。
でも、Tracks で作曲するのは残念だ。

<ユーザー>
数日前に Circuit Tracks を購入し、私もベース パターンを移調しようとして頭を悩ませています。
たとえば、ルート ノートを 5 小節ごとに変更したいだけです。
「スケール」ボタンを押せばリアルタイムで実行できますが、これらの進行を記録することはできないようです。
重大な見落としのようです。

現代のシーケンサーの多くがこのような基本的な機能を実装していないことに驚きます。
80 年代には Sequential Circuits Pro One でこれを行うことができました。
これが可能な唯一の現代のデバイスは Arturia Keystep です。

redditより引用(自動翻訳しています)

少し長い引用でしたが、海外ユーザーもこのトランスポーズが記録できなくて残念な問題に言及していました。

う、うーん、、、。

シーケンサーが素晴らしいだけに実に残念である。

スケールでもトランスポーズやオクターブトランスポーズができるのだからできそうなもんなのにな。
アップデートで改善して欲しいところである。

トランスポーズさせる方法

できないものはしょうがない。
けど、なんとかしてやる方法を考えてみた。

1音転調をやろうと思えば、、、

①スケールボタンを押してノート転調ボタンを押す
※手動になります いちいち手動で任意のコードを指定するので使いにく~~い

②プロジェクトに同じフレーズをコピーして1つ目のプロジェクトはコードC、
もう1つのプロジェクトはコードDにする。プロジェクト切替えで転調が可能。
※しかしこの方法だとやはり転調するたびに手動でプロジェクト切替えをしなければならない。
※また、全てのトラックに対して転調されるので使いにくい

③自分でがんばってコードを変えて打ち込む
簡単なフレーズであれば別トラックにコードを変えたパターンで打ち込む

まぁ現実的には③の方法ですね。
僕はベースなどはこの方法で転調させてシーケンスを組んでいます。

しかしヤマハのQYシリーズやRolandのMCシリーズでも
転調の編集ができたのでなんでこんなことができないのだろう?とか思っちゃうよね。

もし、転調を記録する方法を知ってる方がいたら教えてください(^^)

それでもCircuitTracksをオススメしている理由

というわけで今回は転調にフォーカスした記事を書きました。
これから買う人は知っておいて損はないでしょう。
ちなみに個人的にこの転調できない問題はかなり凹みましたが
かと言ってCircuitTracksはダメとか、手放すかというと、、、
そんなことはありません。

CircuitTracksはこの弱点を補えるだけの魅力を持っていると断言できます。
というのもやはりここまで簡単で直感的にシーケンスが組める
シーケンサーはなかなかないと思うのです。
サイズや操作感や外部機器のコントロールのやりやすさなど
次世代グルーブボックスの可能性を秘めた名機であると思っています。
なので、残念な点は今後のアップデートに期待したいところ。
個人的にNovationに改善要望を出そうと思っています。
賛同されたあなたもぜひNovationに改善要望を出してくださいね♪

【グルーブボックス】NovationCircuitTracksレビュー!使っているユーザーが解説します


まとめ


今回は転調について書いてみました。
CircuitTracksの転調方法や転調の記録方法などについて
書かれた記事があまりなかったので書いてみました。

これからCircuitTracksを買おうかと悩んでいる方は参考にしてくださいね。
僕としては転調が簡単にできなかったのは残念でしたが
その他の機能はビックリするぐらい洗練されたマシンだと思いますのでぜひ触れてみて欲しいです。

それでは、また!